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クーラント交換

クーラント交換に必要なもの一式

先日ユーザー車検を受けたのを機に、車検ごとに行っているラジエーター/エンジンのクーラント交換を行いました。 前回の車検から 2,000 km 程しか乗っていませんので、交換が必要なほど劣化していないかもしれませんが、 一応車検ごとに交換と決めているので交換することにしました。

写真はクーラント交換に必要なもの一式です。 ナップスで買ってきたワコーズ製のロングライフクーラント 2L、ドレインのパッキン(純正部品: 90463-ML7-000)2 枚、 1L のジョッキ、トレー、10mm のコンビネーションレンチ、5mm の六角レンチが必要です。

コンビネーションレンチはドレインボルトとリザーバータンクの着脱に、六角レンチはカウルの着脱に使います。

クーラントにはオイルほどこだわっていませんので、一番お値打ちなワコーズを以前から使っています。 希釈していない原液 2L で税込み 1,806 円でした。ナップスで打っていたものの中では一番安かったです。

クーラントを抜くドレインボルトの位置(その1)

クーラントを抜くための作業手順は、(1) ロウアーカウルを外す、(2) リザーバータンクを外す、(3) ウオーターポンプにあるドレインボルトを外す、 (4) シリンダーにあるドレインボルトを外す、という順序になります。

CBR は 6 型になってミドルカウルとロウアーカウルが一体になって、カウルを外すのが結構面倒なんですよね。 一体にしたのは軽量化のためだそうですが、それで整備性がかなり犠牲になっています。 でも、カウルを外さないことにはラジエーターキャップさえ外せないので何ともなりません。

ドレインボルトは 2 箇所にあって、ウオーターポンプとシリンダーにあります。その位置は写真のとおりです。 右の写真がウオーターポンプにあるドレインボルトで、下の写真がシリンダーにあるドレインボルトです。

ドレインボルトは 2 つあるうち、最初にウオーターポンプにあるものを先に外してください。 ボルトは、ウオーターポンプにあるものとシリンダーにあるものとで異なるので、どらのものか覚えておいてください。

クーラントを抜くドレインボルトの位置(その2)

写真ではリザーバータンクは外していませんが、先に外したほうが作業が楽にできます。 整備書にもリザーバータンクは外さないで作業できるように書いてありますが、 タンクを外さないとシリンダーのドレインボルトを外すのに苦労しますし、 タンクの中を洗うときは外さないときれいに洗えないので、外してから作業することをお勧めします。

ドレインボルトを外すと、クーラントが勢いよく飛び出してきますので、トレーで受けます。 下がクーラントをウオーターポンプのドレインボルトから排出しているところを写した写真です。

先にラジエーターキャップを外しておいたほうが、クーラントの抜けはよさそうです。

使用するトレーの大きさですが、CBR954RR の場合はラジエーターとエンジン内のクーラントの量は 3.1L ですから、 4L 程度のトレーで受け切れます。

クーラントをドレインから排出

ウオーターポンプのドレインボルトからクーラントが出てこなくなったら、 シリンダーにあるドレインボルトを外してさらにクーラントを排出します。

自分の場合、クーラントが抜けきったら、水をラジエーターキャップの取り付け口から注いで、 ラジエーターとエンジンの中のクーラントの流路を洗うようにしています。 それに効果があるのかどうかはわかりませんが。

次に、先に外しておいたリザーバータンクの中を洗います。 きっと、この時、外しておいて正解だったと思うことでしょう。たぶん。(^_^;)

それが終わったら、新品のパッキン(純正部品: 90463-ML7-000)を介して、 ドレインボルトをドレインに取り付けます。 整備書には締め付けトルクの規定はないのですが、6mm だから 1kg-f/m ぐらいでよいと思います。 保障はしませんけど。(^_^;)

クーラントをラジエーターから注入

さらに、外したリザーバータンクを取り付けて、サイフォンホースを元の位置に(ラジエーターキャップの下)につなぎます。

取り付けが終わったらラジエーターキャップの取り付け口からクーラントを注入します。

このとき注意することがあります。それは、ラジエーターとエンジンの中を水で洗った場合は、 まず最初に希釈しない原液を、その量を量って注入し、その後で水を注入するということです。

例えば CBR954RR の場合、ラジエーターとエンジン内のクーラントの量は 3.1L ですから、 50% に希釈する場合、まず原液を 1.55L 入れてから、水を入れるということになります。

何故かというと、ラジエーターとエンジンの中を水で洗うと、それが抜け切れずに残るので、 希釈してから入れると予定していた希釈度より薄まってしまうからです。

原液を規定量入れたら水を注入します。入れるのは蒸留水でなくても水道水でよいと思います。 リザーバータンクには希釈したクーラントを 0.4L 入れます。

その後、エンジンを始動して、サーモスタットが開くまで温度が上がったらアクセルを 2, 3 度あおってエア抜きをし、 クーラントのレベルが下がったら水を足して、ラジエーターキャップを閉めれば終わりです。